『コンテンツマーケティング 成功事例と比較研究 Vol.2』お弁当・ケータリング宅配配達事業 5社を紹介

”『#コンテンツマーケティング 成功事例と比較研究 Vol.2』”

コンテンツマーケティングの成功事例、今回はお弁当・ケータリング宅配配達についてご紹介したいと思う。前回は『コンテンツマーケティング 成功事例と比較研究』レンタルオフィス・バーチャルオフィス8社を紹介したが。フードデリバリー業界も多分に漏れずかなりの競争激化が年々増しており同時にSEO対策やコンテンツマーケティングだけではなくスマホサイトへの対応、モバイルフレンドリーが必須である。

お弁当の宅配などの業界であれば恐らくほとんどがスマホからググって電話で問い合わせ。もしくはウェブサイトから注文というケースが多いだろう。となるとオフラインからの集客も欠かせないが。SEO対策をしてGoogleで上位に表示させることは勿論だが。沢山あるウェブサイトの中から顧客にサイトを見てもらう必要がある。

多くのユーザーはいくつかのお弁当屋さんのウェブサイトを見て比較検討するだろう。その時に比較検討のテーブルに乗る必要がある。注文や発注となればこの比較検討を乗り越え、勝ち残る必要があるわけだから中々熾烈なバトルである。ではライバルが多いからウェブは辞めるのか?と言えば事業を継続、発展させていくならばやめる訳にはいかないだろう。ではGoogleやYahoo!などの検索エンジンから来た顧客を逃さない。発注してもらえるようにするにはどのようにするのか?

これを解決する、サポートするのがコンテンツマーケティングである。
※もちろん一番大切なのはお弁当のクオリティでありサービスの品質であることは間違いない。その企業努力が土台にあるうえでコンテンツマーケティングを実施すれば必ず自分の理想の方向へと進めるだろう。

ウェブサイトのタイトルはお店の暖簾である

前回のレンタルオフィス業界のコンテンツマーケティング成功事例でもご紹介したが。これは毎記事強調したい。ウェブサイトのタイトル、お店の名前やSEO対策を意識し過ぎてあるあるなのが。

『お弁当の宅配配達のお弁当屋さん●●弁当』

検索した顧客もこんなタイトルを見た日には弁当・弁当・弁当…まるで念仏のように頭が痛くなりそうである。もちろんSEO対策にとってウェブサイトのタイトルは非常に大切である。ターゲットキーワードをタイトルに入れた方が良い。でも今のGoogle botは素晴らしく、そして時に恐ろしいと言えるぐらいに発達しているターゲットキーワードが入っていなくても極端な話だと上位表示してくれる。
※ほかのSEO対策に必要な要素が加味されている場合です。通常は入れておきましょうね。

顧客がそのタイトルを見てポチりたくなるか??

よく3秒ルールなるものがあるが。ウェブサイトのタイトルでいえば0.3秒ルールである。1秒だと長い。検索結果が表示され縦横無尽に顧客は色んな情報を目にする。その時に目的に一番マッチする。興味関心を引くキーワードに目が行く。そしてクリックor説明文(ディスクリプション)に目を通す。
※大抵のユーザーだとタイトルで興味を持てばクリックする。しかし検索リテラシーが高ければ高い人ほど検索結果一覧のタイトルだけじゃなく説明文にまで目を通している。

もちろんGoogleもチェックして上表示している。その証拠にGoogleはウェブサイトのタイトルだけじゃなくサイト説明文も表示させる文章をサイトごとに異なる箇所で表示させている。なかにはテキストリンクまで表示される場合もある。

ほっともっと

サイト名 ほっともっと
公式サイトhttps://www.hottomotto.com/
Facebook ほっともっと/HottoMotto – ホーム | Facebook
Twitter ほっともっと(公式) (@hottomotto_com) · Twitter
Instagram意外にも公式インスタグラムアカウントが見つかりませんでした。
Youtube
ほっともっと公式チャンネル – YouTube

ほっともっと公式ツイッター

ほっともっとといえば東証一部上場企業でGINZA SIXをワンフロア借りることができるほどの超優良企業であるが。公式ツイッターが非常に親しみやすいというか定期的にチェックしたくなるようなツイートを行っているのである。Twitterを運用しているお弁当屋さんのなかでもなかなかの成功事例ではないだろうか。

「 お久しぶたのしょうが焼き〜〜〜 」のツイートに対して「お久しブリの照焼~」とユーザーが返すなどTwitter界隈を熟知した中の人がいることは間違いないだろう。地味ではあるが、SNSを使ってのユーザーやファンの獲得というのもこれからは必須であることはユーチューバーのHIKAKIN(ヒカキン)氏などを見てもらえれば分かる通りである。

試作品などもTwitterで上手にツイートしているなどかなり運用が上手い。

Netto Motto(ねっともっと)

ほっともっと(Hotto Motto)の宅配弁当サイト。フードデリバリー業界にとってはほっともっとの参入ほど恐ろしいものはないだろう。そしてコンテンツマーケティングにおいてもこの戦略は非常に効果的だと言える。

マルチドメインと新サービス名

選択と集中という言葉があるが。 ほっともっと(Hotto Motto) のレベルにまでブランディングが成されればむしろ積極的に分散させるのもコンテンツマーケティングの新しい一手として妙手である。なぜならばコンテンツSEOもSEO対策のパワーもドメインごとに蓄積していく。そしてユーザーやファンもサービスやドメインごとに蓄積していく。この考えで行けば新しいサービスとドメインを用意することでこれまでに獲得できなかったユーザーや利用を躊躇していたユーザーを獲得できる。ちなみに「 Netto Motto(ねっともっと) 」はすでに月間1万件近い検索数がある。 ほっともっと(Hotto Motto) は関連するキーワードも含めれば月間100万件近い検索数がある。単一ブランドでこれだけググられるのもないだろう。ちなみに私も月間100件ぐらいはググっているかもしれない。

Uber eats ( ウーバー イーツ )

サイト名 お気に入りのレストランの料理をすぐにお届け | Uber Eats をダウンロード | Uber Eats
公式サイト https://www.ubereats.com/ja-JP/
Facebookhttps://www.facebook.com/ubereats
Twitterhttps://www.twitter.com/ubereats
Instagram https://www.instagram.com/UberEATS/
Youtube
https://www.youtube.com/channel/UC1xnncYc7586km_rIYQLtLQ/featured

Uber eats ( ウーバー イーツ )といえば地方ではまだまだ馴染みがないサービスではありますが。東京・大阪といった都市圏では既にかなりのユーザー数を持っており日本国内での検索数も英字の”Uber eats ”にカナの”ウーバーイーツ”で月間検索数が15000件を超えるほどで見事にブランディングされていると言える。では実際にウーバーイーツのウェブサイトのコンテンツ、コンテンツマーケティングはどうだろうか?

Japan | Uber Eats Blog

Uber Eats Blog(ウーバーイーツブログ)というありきたり(失礼)でシンプルなタイトルですが。コンテンツの見せ方が非常に良いなと思ったのが。”エリア”と”カテゴリ”をヘッダーで変更できる。つまり地域属性と目的に応じて最適なコンテンツにヘッダーの2クリックぐらいでソートできるという非常にシンプルだけどブログやコンテンツSEO対策でやりそうでやらないこの機能は非常に秀逸である。

ウーバーイーツのインスタ

お弁当やケータリングを発注するのは事業者、個人のどちらでも大抵女性であることが多かったりするだろう。今や老若男女問わず求める”インスタ映え”。特にファッションの次にポストが多いグルメジャンルともなれば活用しない手はない。ウーバーイーツの場合、海外向けのポストばかりであるが。完全に日本の和風のインスタ映えするポストでアカウントを育成するのは発注者である女性の目を惹きつけるのは間違いない。

SNS(Instagram、Twitter)キャンペーン

#ハロー令和 !特別プロモーションコードが当たるプレゼントキャンペーン実施!

ウーバーイーツではブログでカテゴリを作っているぐらい定期的にSNSを活用したキャンペーンを開催している。広告宣伝費を無駄に消費、掛け捨てしていくのならば事前の準備は必要であるが。自社のブログ、SNSアカウントを育成していくためにキャンペーン、クーポンなどを含めてリピーターや新規顧客獲得とブランディングに予算を設けた方が良い。

どういうキャンペーンを開催すればいいか分からないと言う方はお客さんに直接聞いてみるのが一番良い。もしくは大手企業が初めているキャンペーンで無理なくそして効果がありそうと思えるキャンペーンを真似してみることから始めてみるのが一番良いだろう。始めて見るのが肝心である、しかしあくまでも炎上商法やキャンペーンが悪影響にならないように最低限の事前準備とオペレーションは考えて実施しなければ本末転倒になる。

ごちクル

サイト名 ごちクル – 宅配弁当・配達・デリバリーの総合サイト
公式サイト gochikuru.com
Facebook https://www.facebook.com/gochikuru/
Twitter https://twitter.com/gochikuru?lang=ja
Instagram https://www.instagram.com/gochikuru_bento_jp/?hl=ja
Youtube https://www.youtube.com/user/gochikuruchannel/featured

ごちクルを運営しているスターフェスティバル株式会社はつい最近の2019年2月にもハウス食品から資金調達を行っており今後の展開が大変注目される急成長中の企業であるが。ビジネスモデルはお弁当・ケータリングをメインとしたデリバリーサービスを運営する企業である。2018年度の売上高は34億5,900万円。そして最も驚くポイントが 粗利率が76% と7割を超えると言う点である。資金調達も勿論であるが。オフィス業界に強いアスクルとの共同でサイト運営してたりとかなり強力な販売チャネル網を持っている点も。

ごちクルポイント

創業者であり代表取締役の岸田 祐介 氏は楽天デリバリー出身ということもあり『ポイントマーケティング』による囲い込み戦略の強さを日本で一番体現している楽天にて現場で見てきたことから導入されたのでしょう。古くからあるポイントマーケティングもある意味でコンテンツマーケティングと同じで顧客が初めて導入するキッカケにもそして継続して利用する理由付けにもなるのである。当然であるが競合他社を利用しないスイッチングコストを高めることにもなる。

定期的に新規ユーザー登録キャンペーンをやっており500円ほどのポイントを付与している。大抵のユーザーは一度利用して満足すれば2度目、3度目も同じサイトで利用する。とくにユーザー登録やポイントまで持っているとなれば特にである。

ごちレポ

口コミ・評価コンテンツは資本など関係なく誰でもすぐにスタートできるので真似参考にしすぐにコンテンツをウェブサイトに追加してほしい。なぜならば新規のユーザーや顧客は既存の顧客の口コミや評価が高いお店を出来るだけ選ぼうとする心理が働く。これはオフラインでも同じである。つまり評価や口コミが無い、乏しいお店ほど選択肢から外されやすいともいえる。※もちろんそこまで単純ではない。

そして口コミや評価が悪ければほぼ選択しから除外されると思った方がよい。それぐらい現在のコンテンツマーケティングやWEBマーケティングにおける口コミと評価の選択基準における優先順位は高いと思う必要がある。

IT・検索リテラシーが高ければ高いほどそれは顕著である。彼らは価格コムからはじまり食べログ、Retty(レッティー)、Amazon(アマゾン)で口コミと評価を自分の消費行動で体得している。もっと言えばこれらのサイトでサクラのやらせレビューなども沢山見ているので自作自演などをしようものならば完全にアウトである。

これからWEBマーケティングに力を入れていくならば必ずお客様から口コミと評価をウェブサイトにコンテンツとしてもらえるような仕掛けやキャンペーンを実施すべきである。ちなみにごちクルがやっている口コミと評価を貰うためのキャンペーンがこれだ!!

ごちクル|【期間限定】レビュー投稿キャンペーン

レビュー投稿キャンペーンをポイント還元で実施することにより”新規会員登録”、”口コミと評価”の2つをGetできる。もっと欲張るならばSNS連携をしたい。SNSで特定のハッシュタグとアカウントフォローをしてもらいレビューと写真を投稿してもらう。

もちろんそこまでやってもらうのはユーザーの作業コストと負担が大きいのでポイントを倍上げるなどのインセンティブを増やすことでカバーできる。

出前館 (でまえかん)

サイト名 出前館 (でまえかん)
公式サイト https://demae-can.com/
Facebook https://www.facebook.com/demaecan/
Twitter https://twitter.com/demaecan
Instagram https://www.instagram.com/demaecan_official/
Youtube https://www.youtube.com/channel/UC7bR96_7zBvjVsrOiyuDqRQ/featured

出前館といえばつい先日、LINEにより約40億円分の株式取得され実質的な大株主、筆頭株主となりLINEと出前館の提携により「LINEデリマ」がリリースされかなり話題になった。そんな出前館はコンテンツマーケティングも去ることながら。LINEというポータル(受注窓口)を手に入れたのでこれからは更にシェアを伸ばしていくことは間違いないだろう。

シェアリングデリバリー

コンテンツマーケティングとは全く異なるが Uber eats ( ウーバー イーツ )と同様の配送ネットワークを構築する新しい取り組みをはじめている。 それは朝日新聞社と提携し新聞配達員 に配達を代行してもらうという取り組みである。これにより配達のノウハウやリソースを持たない店舗でもフードデリバリーに参入できるため出前館に加盟する店舗が急増しているというのである。

このビジネスは顧客の数も去ることながら、いかに掲載・加盟する店舗の数を増やしユーザーに提供するフードメニューのバリエーションを豊富にするかといった側面も持っているので更に売上を伸ばしていくことは間違いないだろう。あとは急増したオーダーや配送を出来るだけクレームやトラブルを最小限に抑えることができればといった展開になるであろう。

楽天デリバリー

サイト名 楽天デリバリー: ピザ・弁当・寿司・カレー等の出前・宅配注文サイト
公式サイトhttps://delivery.rakuten.co.jp/
Facebook 楽天デリバリー(Rakuten, Inc.) – ホーム | Facebook
Twitter 楽天デリバリー(出前・宅配の注文サイト) (@RakutenDelivery) | Twitter
Instagramhttps://www.instagram.com/miyu_rakutendeliverypremium/
※公式アカウントが見つかりませんでしたので変わりに公式アンバサダーの女性のアカウントを。。
Youtube https://www.youtube.com/watch?v=7rX-84LYaJc

楽天ポイント&セール

楽天銀行のシステムダウンで一騒動起きておりますが。楽天デリバリーは月間検索数が13万件ほどあり。加盟店の名前なども含めるとかなりGoogleからの集客ができていると言える。そして楽天デリバリーはすでに”楽天”というグループ名がブランドと化しているためSNS等はあまり力を入れていない様子である。

しかし楽天の代名詞でもある楽天スーパーポイントセールや記念セールなどの楽天セールとMIXしたイベント販促は他の事業者にないぐらい楽天が力を入れている。加盟店からは賛否両論あるが。ユーザーにとってはまたとない利用するチャンスではある。安売りしすぎるのは良くないが、ビジネスモデルやターゲット層。事業のフェーズによってはセールやイベント販促といったコンテンツを使うのは非常に効果的である。

まとめ

大手ばかりではあるが、5社のフードデリバリー最大手を紹介した。1つだけ気になったのが検索エンジンやアプリなどからの流入を注力している事業者がほとんどの中、SNSに大きく力を入れてコンテンツマーケティングをしているといった所がまだ1社もない。動画や写真といったコンテンツからユーザーの獲得に力を入れる企業が近い内に現れるかもしれない。まだまだ”インスタ映え”の力は絶大である。

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